今から十数年前、当時の非常勤スタッフが一度企画したものの天候不良によって催行直前にあえなく没・・・ その後、時は流れましたが、頑なにリクエストを出し続けていたダイブコンNさんの熱意に負け!?(実は私自身が興味が出てきたことが最大の理由!)実行の運びとなった、当店初、野生イルカとのふれあいスイム。私も正直初めての体験でしたが、「いやぁ〜、これは面白い!はまりました!」
 毎度の事ながら、道中は何かと危ない橋を沢山渡りましたが、”終わりよければ全て良し!”と言うことでメンバー全員大満足で帰岡することが出来ました。
 

【移動編=往路】
昼下がり、岡山駅へ集合!メンバーを待っていたのは、「ひょっとしたら御蔵島行きの船が欠航するかも・・・?その場合は、明日ディズニーランドで遊びましょう!」という余りにも残酷な訃報。でも、みんな明るく振舞ってましたけどね。条件付ですが就航が決定した時はひとまずホッとしました。早速、メンバーで乾杯!(都内居酒屋にて) 当日はちょうど東京湾の納涼花火大会。浴衣着たきれいなおねーさん達の流れに押し潰されそうになりながらも、何とか竹芝埠頭にたどり着き、予定通りさるびあ丸に無事乗船。出航して行く船のデッキから見る東京の夜景は素晴らしい!「こんな夜景見ながら口説いたら・・・」とちょっと不謹慎なことを考えつつ、特2等船室で就寝。
翌朝5時、さるびあ丸は三宅島へ到着。それにしてもすごい波!周期の長いうねりの高さは軽く2〜3mはありそうだ。「こりゃ御蔵島に接岸出来ないかも・・・」と不安が過ぎる。もし、朝出来なければ、昼に再度トライ、それも無理だったら東京へ逆戻りです。そうなったら明日やっぱりディズニーランドになってしまう。「そんなの絶対イヤだ!!」 安定しない天気ではあるものの、太平洋の水平線に昇る朝日が崇高です。先程、三宅島で感じた悪い予感も、これ見てると前向きな気分になります。約1時間後には御蔵島に到着予定。上陸に備え船室で寝ているメンバーをそろそろ起こさなくては・・・ 
遂に見えてきた御蔵島。島の周りは断崖絶壁で、かめりあ丸が接岸できるのは島から突き出た一本の桟橋のみ。(防波堤はありません!)そんな港事情から御蔵島便は本当によく欠航する。ちなみに前日はうねりの為欠航でしたが・・・
島の山頂部は、写真のように雲で覆われていることが多く、とても神秘的で遠い存在に感じます。
6時予定通りにかめりあ丸は御蔵島に接岸。無事上陸を果たしたメンバー。「これで、ディズニーランドはなくなった!」安堵感が眠気を誘うが、本日は2回のドルフィンスイムが待っている。迎えの車に乗り民宿へ移動。午前中のドルフィンスイムまで休憩室でイルカ談義。本日の格言”加齢臭にイルカ寄る!”をメンバーに植付けいざ出陣!

【やっぱり楽しかった!ドルフィンスイム編】
初めて体験するドルフィンスイム。水温は場所によって20℃〜27℃ぐらい。今回のために新調した1oのペラペラウエットでは、流石に20℃の水温は想定外で、ブルブル震え上がってしまいましたが、それでも2回のドルフィンスイムで多くのイルカと泳ぐことができ、これは予想以上に面白いと実感しました!(また、来年も行きたいなぁ!)今回体験して得たドルフィンスイムの心得をいくつか紹介します。

 @ 徹底的にスノーケリングスキルを磨くべし(泳ぎが上手な人にイルカは興味を持つようです。)
 A 船頭さんより「入ってください!」と指示が出たら直ぐに飛び込むべし(遅れるとイルカは遠くなっています。)
 B イルカと写真に写りたい人はカメラ不要(当たり前ですが、自分で自分は写せません。)
 C 3点セットと侮らず、器材は送るべし(やっぱりダイビング器材は重いので、東京での機動性に問題が・・・)

まあ、私の撮影した写真を見てください!それなりに写っているでしょう。(最初にしては、しかも、たった1日だけのシャッターチャンスでよくぞここまで・・・と思っちゃいます!=自画自賛だぁ)
今回、ドルフィンスイムを行った正直な感想として、今まで何度となく続けてきたスキューバダイビングとは全く違った面白さがあるのです。それは、知能の高い動物が人間と遊んでくれるという行為に遭遇できることだと思いますよ。ちょうど犬とふれあう(遊ぶ)感覚に近いものかなぁ・・・ 更にそれが野生の海中生物であるということ。見物しているだけではない(相手の反応がある)部分が私のハートに突き刺さりましたね!みなさんにもぜひお勧めします。

【島内お宿編】
ドルフィンスイムの合間に昼食を食べるために島に3軒しかない食堂まで島内を散歩しました。集落は山の斜面にあるのでこの島は坂道だらけです。
ただ、まだこの時は、我々に忍び寄る帰路の至難を、誰が想像出来たでしょうか・・・
2回のドルフィンスイムを終わって寛ぐメンバー。この時に帰路に関わる訃報が飛び込んできました。”台風9号”の発生のニュースです!しかも日本近海で出来て御蔵島に接近してくるコース予測とは。昼までは熱低だったのにぃ! 「帰れるかなぁ?」と言う不安が頭を過ぎったのでした。
宿での夕食風景。にこやかに乾杯してますが、既にこの時、明日午前中のドルフィンスイムをキャンセルして、朝のかめりあ丸で離島することを決断したメンバーの気持ちや如何に? これが島内での最初で最後の晩餐。こうなったらもう思いっきり楽しんじゃうよ! 流石は日本屈指のイルカの島です。宿の箸置きもイルカでした。明日は朝6時出航です。急に予定変更になったものだから、そう言えば島内でお土産も買えてない!明日は早いので、宿の朝食も食べられない!あっ、いま島に軽い地震が・・・ 何だか不吉な予感・・・

【番外編=帰路】
写真は、名古屋駅前のとあるホテルのロビーです。「何でこんなところに居るのかって??」「はいはい、それではお話しましょう!」
朝6時、かめりあ丸は、予定通り御蔵島に接岸し無事に乗船出来ました。これから15時間の長い長い船旅の始まりです。朝食を食べていない我々は腹ペコ。おまけに台風の影響で船は揺れましたが、八丈島も見ることが出来て大変ラッキー!?でした。案の定、昼の御蔵島への接岸は失敗に終わりあえなく欠航となってしまいました。(俺達、ナイス判断!でも、15時間15分は長かった!!!)
後は21時に東京の竹芝埠頭に入港し、ダッシュで浜松町駅まで走り、山手線で東京駅に向かう手はず。22時発の寝台特急に乗れば万事OK!のはず・・・
が、ここで竹芝埠頭に着く時間が15分遅れるとの船内案内が・・・「寝台列車に乗り遅れるじゃねーかよ!」一番に下船できるように到着30分以上も前から下船口へ並び、接岸するや否や、大きなバックを抱えた6人集は浜松町駅目指して走る走る走る!!!途中急ぐ余り、浴衣着で揃えたカップルの男性の雪駄を踏んづけて脱がしちゃいました!(本当にごめんなさい!びっくりしたでしょ?バタバタ走る6人に後からいきなり襲われた感覚ですよね・・・?せっかく格好良くきめてたのに・・・)
てんやわんやで東京駅へ何とか22時前に到着し、これで岡山へ帰れると安堵感を感じた矢先、更なる追撃ちが・・・ 何と、台風の影響で予約していた寝台列車が運休との知らせ。「僕の女神様は一体何処に行ってしまったのだろう??」
立場上、負ける訳にはいかない!と折れそうな精神状態を奮い立たせ、急遽予定変更!新幹線で、帰れるところまで帰ろう!と言うことで最終の名古屋行き(ちなみに、これを逃すと最終は静岡止まり!)に飛び乗り、日付も変わった頃、名古屋駅へ到着し車内で予約しておいたホテルへチェックイン!明日はお仕事の方もいらっしゃるので、出来るだけ早く帰岡したい。ということで始発の岡山行きに乗車すべくメンバーに告げ部屋に入ると、身も心もボロボロな私は何時しかベットで眠ってしまいました!
止めでした!朝も5時過ぎ。名古屋のホテルはぐらぐら揺れました!阪神大震災でも目を覚まさなかった私もビックリして飛び起きました!東名高速を通行止めに追いやった静岡の地震です!幸いにも名古屋から下りの新幹線は正常ダイヤで運行されるとの事。もし、昨夜東京で諦めて泊っていたら・・・ もし、名古屋行きに乗り遅れて静岡まででも良いから帰ろう!なんてことになっていたら・・・「それって、震源地じゃん!」
今回の色々な出来事を回想しながら、始発の新幹線に予定通り乗っていました。壮絶な旅だったなぁ・・・・・・・・・